盾の王と物理型ルギア

はじめに

タカハタです。

ザマゼンタを活躍させることを目的にランクバトルをやっています。

この文章はS30~31で使用していたザマゼンタルギア構築の備忘録です。

私がランクバトルを始めたのが今年3月頃で知識も経験も不十分なこともあり、最終順位は大したことがありません。そのため、参考になるとは言えないと思います。

しかし、初めて自分でやりたいことを考えて組んだ構築なので、言語化して残しておこうと思いました。

興味があれば読んでくださると幸いです。

 

構築経緯

ランクバトルを始めてからザマゼンタが弱いと言われていることを知ったのだが、あまりにかわいそうだったのと好きなポケモンであったことからザマゼンタを活躍させたいと思うようになった。

もともとほとんどダブルしかやっていなかったことに加え、ダブルであればザマゼンタは強いのでは!? といった旨の記事や動画を見てザマゼンタを中心とした構築を組むことにした。

 

最初は両刀イベルタルランドロスラプラスを入れたパーティで、主にランドロスラプラスダイマックスしていたが、雑に組んだためあまり勝てなかった。

 

とおぼえかコーチングで味方を強化しつつ相手を弱体化していくという戦い方が強いなという感じはあったので、何かいいポケモンがいないかな〜と探した結果、なぜかルギアに辿り着いた。

 

一般的なルギアは特殊型だが、ルギアは攻撃と特攻の種族値が同じであり、幅広いタイプの物理技を覚えることから、ザマゼンタで強化することができる物理型として採用することにした。物理型として採用すれば意表をつきやすいという点も魅力に感じた。

そのほか、威嚇がきついと思ったのでボルトロスを採用し、眠りが煩わしかったのでカプ・レヒレを採用した。

 

個体紹介

ザマゼンタ

ふくつのたて/ようき/くちたたて

197(236)-160(76)-166(4)-×-166(4)-189(188)

きょじゅうだん/バークアウト/コーチング/ワイドガード

どこかの記事で見た調整。不便がないのでそのまま。

大抵の攻撃を一度は耐える。レシラムのあおいほのおと晴れ珠サンパワーゴクエンは無理だが、それ以外の攻撃で一撃で落とされたことはほとんどないと思う。固すぎてこちらが驚く。

基本的に初手で出して、カイオーガや黒馬バドレックスの範囲技を防いだり、バークアウトで相手を弱体化する。バークアウトと横のルギアのダイアース、ダイスチルで耐久を上げると難攻不落に。(ザシアンの聖剣は厳しい。なんでザシアン聖剣覚えるの?)

素早さも高いため、多くのポケモンの上から攻撃やバフデバフを入れられた点が強かった。S+1で最速レジエレキを抜くことができ、タスキで残ったレジエレキを先攻で処理するといった動きも可能。

もちろんザシアンのような火力は出ないが、きょじゅうだんでイベルタルや白馬バドレックス、ザシアン、キュレムなどにそこそこのダメージが入るため、隣の攻撃と合わせて処理していくこともできる。全体的にえらい。かっこいい。かわいい。

 

ルギア

マルチスケイル/ようき/じゃくてんほけん

213(252)-120(76)-167(132)-×-175(4)-149(44)

ダブルウイング/じしん/アイアンヘッドじこさいせい

調整意図

H:ぶっぱ

A:+2ダイジェットでH4黒馬バドレックスが確定一発

S:+1で最速黒馬バドレックス抜き

BD:余り

基本的に初手でダイマックスをすることとマルチスケイルがあるおかげで弱点技でも耐えるため、弱点保険が腐りにくい。相性に反して黒馬バドレックスに強い。

素早さも高めのため、ダイジェットを入れることで多くのポケモンを抜くことが可能。また、耐久が恐ろしく高く、眠っている3ターンを余裕で耐えることもある。こちらも一撃で倒すことはほぼ不可能。

弱点保険が発動しないと火力が足りない。やけどと急所が許せない。

 

ガオガエン

いかく/いじっぱり/オボンのみ

201(244)-165(116)-119(68)-90-120(76)-81(4)

フレアドライブ/しっとのほのお/DDラリアットねこだまし

主に白バド入りトリル構築やボルトロス相手に選出した。ボルトロスはほとんどの場合初手で来るため、しっとのほのおでやけどを入れることができ、弱体化することができた。一回ボルトロス相手に嬉々として連れていったらいたずらごころで泣いた。

アストラルビットとA+1ダイサンダーの集中を耐えるはず。きょじゅうざん→コーチング→A+1ダイサンダーorダイナックルならたぶん耐える。えらい。

 

カプ・レヒレ

ミストメイカー/おっとり/ミストシード

177(252)-×-125(32)-157(220)-150-106(4)

だくりゅう/ムーンフォースしぜんのいかり/まもる

特化ゴリランダーのハチマキグラススライダー高乱数耐え

確か何かの記事で見た調整だと思うが、32振るという無駄な配分がされていることに今気がついた。きょじゅうざんも白バドのタネばくだんも2耐えしない謎の調整。特殊に対して強い。

トリル構築やグラードン入りに選出することが多い。諦めずにだくりゅうを入れることで勝てた試合がけっこうある。影のMVP。

ミストフィールドを展開して相手のあくびやキノコのほうし、おにびなどを防ぐことができる点がえらいはずだが、なぜか6体中3体が浮いているので普通に状態異常にされる。

パルキアに対し無類の強さを誇る。白馬バドレックスからの草技には注意する必要がある。ゴリランダーがいると動きにくいので、周りのポケモンで倒したい。

 

ランドロス

いかく/ようき/たつじんのおび

165(4)-197(252)-110-×-100-157(252)

じしん/いわなだれそらをとぶ/まもる

範囲技でこの指+トリルなどを相手がしている間に削ったり、後手でいかくを入れつつ殴ったりする。

ザマゼンタが倒れた後に出して、ルギア+ランドロスでダブル地震をする動きが強かった。

いかくが入った状態でないときょじゅうざんでやられてしまうので注意。

どうしてもルギアでダイマックスできなさそうであればダイマを考えるが、9割5分以上ルギアでダイマックスした。

 

ボルトロス

まけんき/ようき/ラムのみ

155(4)-167(252)-90-×-100-179(252)

ワイルドボルトそらをとぶ/ばかぢから/まもる

カイオーガ対策にラプラスやゴリランダーを入れていたこともあるが、ランドロスが重すぎたため、いかくとカイオーガの対策として入れた。しかし、いかく持ちは普通に選出された。特に後出しガオガエンがきつかった。

素早さは高いため、スカーフでないカイオーガを上から殴ることができたりしたのはよかった。まもる→コーチング→ワイルドボルトダイマックスカイオーガにもけっこう入った。耐久が低いのが玉に瑕。

ダイマックスをルギアに切ることが多かったため、ダイマックスをしないと若干扱いづらいポケモンであるボルトロスは少し難しかった。レジエレキなどでもいいかと思ったが、初手ガオガエンが重すぎるので考えどころ。

 

選出

基本選出

表:ザマゼンタ+ルギア

 


裏:相手に合わせて。ランドロスカプ・レヒレなど

 

基本初手ダイマダイマックスのタイミングを考えなくてよくて初心者に優しい。

ザマゼンタのワイドガードやバークアウト、コーチングでルギアを守りつつ、初手にダイジェット、次のターンからダイアースやダイスチルで上から耐久を上げつつ殴る動きをする。

ダイマックスすることでルギアが物理型とバレにくく、相手が一生懸命かいでんぱを入れてきたりする。ザマゼンタ方面にダイアースが飛んできやすいので、ランドロスなどでかわすのもあり。(読みを外すとダイジェットなどでランドロスが飛ぶ)

相手に壁型オーロンゲがいると大抵はまずリフレクターから入られてきついが、きょじゅうだんで結構なダメージが入る。

 

対黒バドザシアン

相手に黒バドレックスがいる場合、初手に投げてくることがほとんどだったのでわざとバークアウト+ダイジェットなどを押してアストラルビットを打たせ、弱点保険を発動させつつ黒バドを処理するなどの動きをした。ザマゼンタがアストラルビットでまあまあ削れてしまうので、それを嫌う場合はワイドガードを選択した。弱保が発動していたらザシアンをダイアースで倒すことができるはず。基本的にザシアン対面で引かれたことはないが、ダイスチルやコーチングでBを上げていない+マルチスケイルが削れているというような状態できょじゅうざんを入れられると結構なダメージが入るので注意。

カイオーガザシアン

カイオーガは基本的にバークアウトとダイアースでなんとかする。特性発動順でスカーフかどうかを確認し、スカーフの場合はワイドガード、そうでなければ状況を見てワイドガードかバークアウトを選択した。ルギアは基本初手ジェット、その後ダイアースorダイスチルで削るといった感じ。

対黒バドオーガ

上のふたつと大体同じ。ダイジェットを入れてからダイアースとバークアウトで耐久する。

グラードン

グラードンはけっこう厳しかった。リザードンにゴクエンを入れられると辛い。リザードンを優先的に狙いつつ、ダイスチルなどで強化するようにしていたはず。後手でランドロスカプ・レヒレなどを出していかくを入れたり、だくりゅうで時間稼ぎをしたりした。

 

トリックルーム(特に白馬パルキア

表:ザマゼンタ+ルギア

裏:ガオガエンカプ・レヒレ

または

表:カプ・レヒレガオガエンランドロスから2体  
裏:ザマゼンタ+ルギア

 

上の例では相手が展開する間にコーチングorバークアウト+ダイスチルorダイアースで要塞化する。後ろの例では相手がトリルを展開する間にだくりゅう+いわなだれやしっとのほのおなどで削ったり命中を下げたりする。後手でルギアを出して、ダイマで耐久を上げつつ隙を見てコーチングを入れて暴れる。

重いポケモン

ルナアーラ

メテオビームがきつい。こちらからの有効打が少ない。また、さいみんじゅつやおにびで状態異常を入れてくるタイプも厳しい。

ギガスドガ

私のプレイングが悪いだけですかね? マルチスケイルもふくつのたてもいかくも発動しないので厳しい。

ガオガエン

いかくが入るとルギアの火力が出ない。すてゼリフなども嫌。ボルトロスを入れているため初手で出されることはほとんどなかったが、まあまあ通るらしく、後ろにいることが多かった。

おにびを入れてくるポケモン

  

物理ポケモンが多いため。ルギアに優先的に入れてくることはあまりないが、試合が長引きやすいため結局入れられて詰む。

ポリゴン2トリトドンブラッキーなど高耐久ポケモン

  

全体的に火力が低めで、コーチング等でうまく強化できないと高耐久だったり回復をしてくるポケモンが突破しにくく負けることが多かった。

ポリゴン2が突破できないのが割と致命的だった。ルギアの火力ではポリゴン2が厳しい。相手のポリゴン2イカサマを持っていると負ける。

ランドロスボルトロスはほとんどダイマックスしないのでトリトドン対策にくさむすびなどを採用してもよかったかもしれない。

ブラッキーにはあまり会わなかったが、あくびやイカサマが辛いのとボルトロス以外が有効打を持たなかったことから突破が難しかった。

 

その他、ボルトロスやサンダー、ソルガレオもきついかなと思ったが、しっとのほのおやバークアウトをうまく入れたり、まけんきや弱点保険を発動させないように立ち回ればそれほど脅威ではなかった。じならしなどで弱保を発動されると少しきつかった。

 

書いてみて思ったが、重いポケモンが多すぎる。私のプレイングが下手なだけという可能性もある……。

 

私の弱さもあり、積んだ後のルギアを交代することができなかったり急所が痛すぎたりして負けることが多かった。ごめんね。

禁止伝説2体のパワーが低めであることから初速が出にくいことや、おいかぜや後手ダイマにダイジェットを撃たれて上から殴られたりすると厳しかったことなどが課題だと感じた。また、サイクル的な戦い方に慣れておらず、ザマゼンタやガオガエンをもう少し大事に扱えばよかったと思うこともあったので、そこも課題かなと思っている。

 

ザマゼンタとバトルしていると、ぜんぜん弱くないというか、ザマゼンタがいたことで勝てた試合の方が多かった。(火力はまあ少し足りないかもしれないけれど)

ザマゼンタの能力や魅力が多くのひとに気づかれ、ザマゼンタの構築記事や育成論がもっと増えるといいなと思う。すでに書いてくれているひとたちには大いに感謝しています。

3月、4月は最終順位が5桁だったが、ザマゼンタルギアにしたことで4桁の半分よりちょっと上くらいまで来られたので、次はもう少し上を目指したい。

当面の目標はザマゼンタと3桁順位に行くことです。ザマゼンタにはザマゼンタにしかできないことがある! オレはちゃんと知ってるから、一緒にマスボ級上位に行こーーう!(ホップ)

頑張るぞ。